フラッグシップレビュー【クライミングシューズ】
最近はシューズレビューばかりですいません。
シューズコレクターになりつつありますが、今回は大人気のUNPARALLELフラッグシップを購入しましたのでレビューしていきます。
他のサイトでも多数紹介されているシューズなのであたりさわりのない事を書いても皆さんに喜んでもらえないと思うので、ちょっと深掘りしてお話していきます。
シューズで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
まずはフラッグシップのソールの確認
フラッグシップの今までにない優れた点はソールの使い分けでしょう。
つま先周りは柔らかめの方が最近のクライミングでは好まれています。
ヒールは人にもよりますが硬い方が好まれます。
トゥはものすごく柔らかい方が掛かります。
この三つの欲しい性能を一つのゴム(ソール)で作り出すのは難しいですよね。
そこでフラッグシップはつま先周り、ヒール、トゥの特性にあったソールを使い分ける事で弱点の少ないシューズになっているのが凄い所です。
■ソールRS3.5mm
■ヒールRH4.2mm
■トゥVD
更にソールの前部分はRS3.5mmと他のメーカーが良く扱っているビブラムソールより高フリクションが貼ってあり、ミッドソール(中のソール)は高剛性のソールを使う事でスメアだけでなくエッジングも強くしてくれています。
これがフラッグシップの最も優れた点でしょう。
トゥラバーを柔らかいのにするのは他のメーカーでもやってましたが、セパレートの前後でソールを張り替えるのはやってませんでしたね。
そもそもビブラムソールを取り扱っている場合、grip1、grip2だけなので高フリクションのソールを前に持ってくることができないですよね。
どうしてもやりたければリソールしてラバー張り替えるしかないのか…笑
足型は幅広で日本人の足に良く合う
スポルティバのスクワマも幅広で良く馴染むので人気ですが、フラッグシップも同じように感じました。
無理に履くわけでないので、シューズの痛みが少なかったです。
コーディネーションは幅広のシューズの方が向いているのではないか?
走ったり、一瞬で複数の動作を行うムーブは幅広のシューズが適しているのではないかと思い始めました。
仮説ではありますが、
幅広の場合踏んでからシューズが広がるまでに時間がかからないので複数の動作をする瞬発力のいる動きの時、体重を乗っけてから力を入れるまでの動作が早く出来るのではないでしょうか。
横幅の狭いシューズは拘束力が高く体重を預けやすいです。ホールドを踏む前の足は狭さからアーチ状になっていて
スメアで体重を預けると広がります。
雑な絵になりますが、書いてみました。
普通に登る分にはこれでよいのでしょうが、走る系の課題とかコーディネーションは幅広でゆとりがある方が良いんじゃないかって思ったんです。
仮説ですけどね。
単純に幅広の方が動きやすいって言うのもあると思います。
外側のゴムが少し高い
ほんの少し気になった点ですがよく履くハイアングルとは違い外側のゴムが少し高く貼られてますね。
この部分を使う事はありませんが全体に広がる力の伝わり具合に影響がありそうです。
履いた感想
フラッグシップは期待を超える良いシューズでした。
スメア、エッジング、ヒール、トゥ、どれも良く使えます。
それに性能を引き立てる為に足型を無理な作りにしてしまうシューズって沢山あると思いますが、フラッグシップにはそこを一切感じませんでした。これがこのシューズの一番凄い所だと思います。
「痛くたってそっちの方が登れるから」って言うのは終焉を迎え始めたかもしれません。
気になるのは値段だけ。
シューズ値段がクライミングシューズ全体的に上がりましたね。
ネット調べたらフラッグシップは25960円するそうです。
ここだけが唯一気になる点ですね。
ソールの耐久度もそこまであるわけでは無いので高い出費にはなりそうです。
履きわけたり、消耗したらリソールのしたりして長く使えると良いですね。
フラッグシップはおすすめ?
最後に値段の話をしましたが、それでもフラッグシップはオススメです!
値段で躊躇して他のシューズ買って失敗してしまった方がもったいない気がします。
本当にいいシューズなので一度履いてみた方が良いと思いますよ。