オブザベーションについて 【ボルダリング】
はじめに
ボルダリングで言うオブザベーションとは登る前にホールドを確かめることを言います。
ホールドの点と点をつなぎ合わせて実際の動きに合わせて手を動かしてみたりしてイメージを作ります。
今回も普通の内容にしてしまうよりかは個人的にどこに意識を向けるべきか独自の考え方をお話していきます。
膝の向きを意識する
オブザベーションでホールドを観て確認しても膝の向きまで考えない人が大半だと思います。
ムーブの引き出しは登ってる最中に咄嗟に出てくるものでは無く登る前に決めておくもの。
膝を内側、外側どっちで取りに行くか決めるだけで次のホールドを取りに行く動き方をイメージする事が出来ます。
膝の向きを毎回考えろって訳じゃなくてそれくらい体の動かし方をイメージしてオブザベしたいね。って感じです。
実際ボリュームホールドが多い流行りのジムだと正対が多いで意識しなくても登れちゃったりします。現代怖いわ(笑)
力配分を決めておく
ホールドの持ち感は必ず見るとして自分の保持力の何%を使ってこのムーブを繰出せば次のホールドに手が届くのか考えてみます。
全部のムーブを100%で登ることも可能でしょうがそれだと一日に数課題しか登ることが出来ません。それって上達から遠ざかってますよねね。
例えば自分のRPの二個下だったら60%くらいで握りこまず登るとか、RPのグレードを登る時でも得意ムーブだから力を抜いていこうとか。
力の配分もイメージを沸かしておくと良いでしょうね。
ミスは落ちてから考える
オブザベーションで登り方を決めたら、登ってる最中に登り方を変えずに思い切って手を出てみるのもいいと思います。
なぜかと言うとRPの課題は正解ムーブでさえ止まる気配がしなかったりするからです。
そんな中で恐る恐る飛び出してみて止まるはずがありません。
オブザベーションを信じて飛び出して、失敗したら地上で登り方を考える。これがベストだと思います。
動画で登ったのを撮って置くのもよいですね!
動画を撮ることで登ってる時あまり考えなくても後で振り返る事が出来るからです。登りながら体の使い方も考えるってとても大変なことですよね。それを2つに分けることで登りに迷いが減り体を大きく使った登りにする事が出来ます。
登り方は無限大
セッション中に友人にコツを聞くと全然違う動かし方をしてることはしょっちゅうあります。
だからこそ正解に凝り固まらず、毎回オブザベーションでイメージを沸かしてムーブを1から組み立てる事がとても重要なんだ思います。
良くある例だとピンチホールドをそのままピンチで持つ人とコンプレッションで持つ人がいるみたいな。
僕に関していうと手が小さいのでピンチで握りこみたくないのでコンプレッションで抑え込みます。意識しないと得意なコンプレッションばかり使ってしまうのでピンチが全然強くなりません。それで誤魔化せないピンチが来た時登れないんです。これじゃダメですね。
準備の気持ち
オブザベーションとは違いますが登る前の準備の気持ちもとても重要です。
ルーティーン的に絶対に登ってやるって気持ちを作ることも大切です。
またクライマーズバイブルで書かれてますが足のスイッチ、黄金の三角形、足の分離は登る前にもう一度意識し直すと綺麗に登れます。
最後
オブザベーションとはただホールドの位置を確認する事でなく、その先の奥深くまで読む事だと思います。それが出来るクライマーが成長していくのでしょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。