ビーストメイカー45°のスローパーの持ち方を写真付きで解説!
今回はスマホの写真フォルダを見返していたら、ビーストメイカーのスローパーで遊んでいた時の動画が見つかったので、その写真を基にビーストメイカー45°を持つには何が必要なのかを解説していきたいと思います。
「別にビーストメイカーの悪いスローパーが持てなくても・・・。」と思う方もスローパー全てに共通する持ち方の説明になっているのでぜひ参考にしてください。
45°のスローパーで懸垂するための姿勢(写真付き)
下に2つの写真を載せています。一つは懸垂前の姿勢、もう一つは懸垂時の写真です。見てほしいポイントは3つあるので下に書いていきます。気になったら写真と見比べてみてください。
懸垂を通しての姿勢や持ち方の大事なポイントは下の3つです。
- 腕全体を内向きにねじるように持つ
- 頭から腰、つま先まで一本の線を身体にイメージする
- 身体の重心が持っている位置の真下にくるようにする
一つずつ詳しく解説していきます。
腕全体を内向きにねじるように持つ
「内引き(うちびき)」とか「ねじるようにホールドを持つ」とか聞いたことはありませんか?自分はスローパーを持つ際にはほとんど内引きで持ちます。
内引きのやり方がわからない、気になる!って人は
①腕を90°に曲げ掌を前に突き出す(上の写真のような体勢)
②肩甲骨を外に開きながら、同時に掌を自分の顔の方向にねじるように持ってくる(腕は90°のまま)
でやってみてください。
ビーストメイカーの45°もスローパーなのでこの持ち方をします。
上の写真を見ると、小指から捻るようにホールドに力を加えていることがわかります。
更にもう一つするならば、親指を曲げて掌にくっつけるようにして力を入れることでいつもより持て感が良くなります。この写真でもやってます。ビーストメイカーの下側を押さえているわけではありません。
普通のスローパーだと親指はホールドに添えて力を入れるのがいいと思います。
頭から腰、つま先まで一本の線を身体にイメージする
写真を見ると足を開いていますが、イメージは同じです。上半身を見ると身体に一本のラインができていることがわかりますよね。足をみても両手と同じくらい開いていて手と足の先で四点をつなぐと長方形に近い形になっていると思います。これも一つの太い線ですね。
このように、スローパーでは特に全身を意識してホールドを持つことがとても大切です。
身体の重心が持っている位置の真下にくるようにする
もう一度写真をみてみると、壁に対して身体に若干角度が付いているのがわかると思います。こうして角度をつけることで体全体の重心がホールドを持っている位置の真下にきます。そうすることで悪いスローパーでもぶら下がったり懸垂したりすることができます。悪いカチで懸垂する時とか普通に懸垂する時も重心はできるだけ持っている位置の真下に来ませんか?特に分かりやすいのは、ガバでもいいので片手で何かにぶら下がるイメージかもしれませんね、試してみてください。
できない人の特徴
それでは、できない時は何が出来ていないのかをみてみます。この写真は僕の仲の良い友達です。彼はまだクライミングを初めて1年くらいしか経っていないのでできないのは普通ですが、直せるところを挙げていきます。
私がさっき言った内容と比べてみると、やはりどれも完璧にはできていないことがわかります。彼が持っているのは簡単な方のスローパーですが、それでも保持が必要です。
はじめに、内引きのイメージは出来ているのが分かりますね。ただし、ねじりが腕で止まっていて肩甲骨には絞るイメージが伝わっていません。更に、持つことにかなり保持を使っているのか、身体の重心が持ち位置よりだいぶ外になっているように見えます。
体幹、つまりボディの意識はかなりできていますが、懸垂する前に頭が下を向いていて、肩に余計な力が入ってしまっています。
とはいえ、彼はまだ歴も浅く、これは数ヶ月前の写真なので今はもっとできます。どんどん強くなっていてこれからも強くなってほしいこともあって彼を例に出してみました。
これから強くなりたい方はこんな風に動画でも写真でも撮ってみて自分のフォームと見比べているのも良いですね。
懸垂するのに必要な筋力的な要素
コツ的な要素は説明しましたが、これだけ聞いてスローパーが上達するなら最初からブログなんて見てないですよね。そこで今回は更に突っ込んでスローパーで懸垂するのに必要な筋力的な要素も自身の経験に沿って説明していきます。
- 保持の面での目安
- ボディ(体幹)面での目安
保持の面での目安
ビーストメイカーが1番基準にしやすいのでこれで話していきます。
まず、悪いスローパーを持てるようになりたいなら、3段階ある内の真ん中のスローパーで10回懸垂できるくらいが目安です。更にゆっくり3回(10秒くらいかけて)懸垂もできるなら悪いスローパーでも持てるだけの保持はあると思います。
真ん中のスローパーでも懸垂ができないならそれはスローパーを練習する段階ではないかもしれません。登りこむか、保持トレをするのがいいです。家に保持トレできる設備がないなら体幹を強くしたり、筋トレをしたり、ストレッチで可動域を広げるだけでも変わります。
今できること、できないことをしっかり明確にして強くなっていきましょう。
ボディ(体幹)面での目安
「プランク」って聞いたことありますよね?普通のみんなが想像するプランクはロー・プランクと言われるものです。腕立てのような姿勢で肘を床につける方法ですね。
これを正しいフォームで45秒間、動かずに耐えることができるなら体幹面での問題もないです。動かずにというのは辛くて震える以外に動かないということです。体勢を整えたり滑った足位置を直したりするとダメです。なぜかというと、大体の場合、姿勢を直したりするときは背中を丸めて楽な姿勢になろうとするからです。
最後に(ケア不足で怪我しないために)
懸垂やキャンパの練習はとても大切ですが、それだけでは必ずいつか怪我をします。トレーニングをしたなら特に前腕、肩甲骨周りのケアは必ずやってあげてください。自分たちの記事の中にもいくつか参考になりそうな物を挙げておきます。
知らないと怪我をするビーストメイカーでトレーニングする際の注意点!
社会人クライマー必見!疲労を回復するための5分間のストレッチ
ここまで読んでいただきありがとうございました。必ず一緒に強くなりましょう。