ソ・チェヒュンが凄かった。オリンピックを観た感想
オリンピックを観た感想
オリンピックの女子決勝リードがとても盛り上がりました。
ヤンヤガンブレットは別次元として2位・3位争いはかなり激戦だったと思います。
その中で個人的にすごいと思ったのがソ・チェヒュンでした。国内の選手以外あまり知らないのでオリンピックで初めて見てかなり衝撃的でした。
ここから見れます!
【野中生萌が銀!野口啓代が銅!】スポーツクライミング 女子複合決勝 | 東京2020オリンピック | NHK
真ん中の選手です

韓国人18歳:特徴:日本人が力をいなして登るような感じならソ・チェヒュンは体を締めて登ってるように感じます。
ニュアンスでわかりにくいですが、キムジャインやチョンジョンウォンも似た雰囲気を感じるので韓国人選手は全体的にそんな感じなのかとおもっています。
話は女子リード決勝に戻します。
課題の見た印象はボルダー課題を繋いだような一つのまとまりが合わさった出来た課題だなって思いました。
体力が吸われる要素がたくさん散りばめられていて見どころが沢山あって面白かったです。
ただちょっと上部がフィジカル要素が強すぎてリードっと言うよりボルダーが強い人が登れるようになってた気がします。
これはリザルトからもわかりますが予選1位のソ・チェヒュンと2位のジェシカ・ピルツを抜いてヤンヤガンブレットがリードでも1位になりました。
野口選手が銅メダルを獲得したので僕は嬉しかったですけどね!
ただあれはセッターがちょっとやり過ぎたと思います。
っと言うのが前置きです。
ソ・チェヒュンのリードはとても凄かった
メンタル・テクニック共にずば抜けた選手だと思いました。
18歳と言う若さ、JKがオリンピックの大舞台、最後の大トリとして登場して、メダルがすぐそこに見えた状態です。
普段通り絶対に登れるわけがありません。
ですが、彼女はこの状況でも冷静に正確なムーブで登っていくのがヤバすぎって思ったわけです。
まず1つ目の難所。ガスとガスで耐えるムーブ
野口選手は足を切って振られをいなしました。
他の選手は足を先行して壁に入るようにして耐えます。この落ちれない状況で多くの選手が躊躇していたように見えました。が、彼女は強すぎました。足も切れず何もなかったかのように登っていくのです。
リードで大切な体力の消耗を最小限に抑えれてムーブを組み立てることと、大一番でも力まないメンタルは選手の中でも飛び抜けていることがわかります。
2つ目難所。ポケットからの遠い一手。
フィジカル要素が多く含まれたボルダー的な遠い一手だと思いました。
この時のソ・チェヒュンは衝撃です。
ボルダー力は正直他の選手より劣っているように見えました。だからこのムーブは苦手だったと思います。
一回目普通に飛び出すも距離を出せず、危うく落ちる所でした。

この土壇場でムーブを修正します。
彼女は右足をボルト穴に入れたのです。
こうしてしっかり踏み込むことでこのパートを超えました。

とっさの判断がヤバすぎますよね笑
何度も言いますがこのオリンピックのメダルがかかった舞台で18歳の少女がですよ。
ここから先のルートは持ちにくいスローパーが続き体力をジリジリ削れたあとに、最初に説明もしましたが、ボルダームーブがきます。
ここでヤンヤガントレットが他の選手より1,2手多く登り1位になったわけです。
もしも課題が少し変わっていたらもリードの順位はガラリと変わっていたのかもしれません。
感想
今回はフィジカル面では他の選手の方が優れていたかもしれませんが、自分の力を100%引き出す点でソ・チェヒュンは一番だったと思いました。っというか本当に天才だと思いました。
まだ若いのでフィジカルは今後もっと強くなると思います。次のオリンピックはメダル取ると思います。
こういう視点からまた見直しても面白いと思います!

